ギャラハッドの覚書 ひとり語り シーラ・フィーニー(2060年12月)

ひとり語り シーラ・フィーニー(2060年12月)

  2016/07/25(2018/01/13手直し)


       シーラ・フィーニー

                  夫 ライアン・フィーニー
                    (フィーニー警部)  




2060年・12月

ダラス警部補に ホィットニー部長から
警部昇進の打診が あったそうよ

夫のライアンは
首を長くして待っていたのよ この話を
もちろん 本人は それ以上に待ち望んでいたはず
ところが ダラスは、その場で断ったとか

ライアンとしては 複雑な気持ちだったでしょうね
でも わたしにはわかるような気がするの、
彼女の気持ちが。。。

ライアンが
ダラスの名前を 初めて口にしたのは
彼女が ポリスアカデミーで
噂になり始めた頃

記録という記録を 塗り替えて
アカデミー中の 注目を集めている
とても 成績優秀な生徒がいると。。。

そして アカデミーを卒業して
半年足らずだった時 彼女自らが
あの少女たちの 監禁事件で
その噂が真実だと 証明してみせたのよ、
それも ライアンの目の前で

ちょうど フランクが内勤に異動して
次のパートナーで悩んでいたライアンは
直ちに 彼女の書類に 目を通して
ダラスを 訓練することを 躊躇なく決めたのよ

それ以来ずっと
彼女は ライアンの一番の秘蔵っ子
いずれ 自分を追い越し 部長に
もしかすると 本部長の地位も夢じゃないと
密かに思っていたはず

だからこそ 自分が警部に昇進した時
殺人課に残らず(他にも理由はあったにせよ)
EDDに移る決心をしたと思うの
殺人課の 警部の椅子は
ダラスのために 空けておきたかったのよね

それが ある政治家を巻き込んだ事件で
彼女とロークとのスキャンダルが表ざたになってしまって
彼女が失脚するんじゃんないかと。。。
憤慨のあまり
わたしにまで 八つ当たりして 大変だったのよ、彼
そうそう、ダラスが警官殺しの容疑者として
バッジを取り上げられた時の不機嫌さも 酷かったわ

ライアンとしては ダラスの今後のために
是が非でも 彼女とロークを 
別れさせたいはずだった

なのに 2人の間の誤解をといて
仲を取り持つはめになったのよ
一番 2人を別れさせたいはずの彼がね

その頃の彼女は どこか危ういほど 警察官の仕事
警察官であること それだけにのめり込んでいた
あの当時のままのダラスだったなら
即座に 警部昇進を受け入れたでしょうね

だけど 彼女 変ったわ

ロークとであって、
ピーボディと組むようになって

警察官以外の人生を 生き始めたのよね 彼女
それを 今のダラスの態度や・言葉の端々に感じるの

ダラスは きっと優秀な警部になるわ、その時がきたら



           


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